シャルティバルシチェイの材料(作りやすい量)
💡 材料の分量を変更すると、その材料を基準に全体を再計算します。
作り方
1. ビーツを刻む
ローストや茹でるなどして火を通したビーツを、千切りまたは粗めのすりおろしにします。
逆に、全部のケフィアをまとめてハンドブレンダーにかけてしまうと、空気をたくさん抱き込んでしまい、色が白っぽくなってしまうので注意です。
2. ベースを作って冷やす
ボウルにケフィア・塩・①のビーツを入れ、よく混ぜ合わせます。
そのまま冷蔵庫で1時間程度冷やし、味をなじませます。
3. 卵を茹でる
たっぷりの湯を沸かし、冷蔵庫から出したての卵をそっと入れて10分ほど茹でます。そのあと湯から引き上げます。
茹で時間は好みで調整して構いませんが、
- スープ全体のコントラストを出したい
- 盛り付けで黄身だけを取り出したい
といった場合は、10分+余熱くらいが、黄身が固まりすぎず、でも崩れにくいラインです。
4. きゅうりを切る
きゅうりは、目指す盛り付けや食感の好みに合わせて、皮を剥いても剥かなくても構いません。
縦半分に切って種の部分を取り除き、小さめの角切りにしておきます。
5. 小ねぎを刻む
小ねぎを洗い、水気をよく拭き取ってから、小口切りにします。
6. ディルを準備する
ディルを洗い、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取ります。
太い茎の部分を落とし、
- みじん切りにする部分(香りづけ&混ぜ込み用)
- 形のきれいな先端部分(飾り用)
に分けておきます。
7. 盛り付け
伝統的な盛り付けはかなりシンプルです。
- 深さのある皿やボウルに、冷やしたシャルティバルシチェイのベースを注ぐ。
- 中心〜縁にかけて、次の具材をバランスよく散らす。
- ディルのみじん切り
- 角切りきゅうり
- 小ねぎ
- 卵を縦半分に切り、黄身が上から見えるようにしてスープにそっと浮かべる。
- お好みでサワークリームをひとさじ落とし、ディルの先端を飾る。
これで、リトアニアでよく見かける「ザ・王道シャルティバルシチェイ」スタイルの完成です。
生ビーツか、加熱ビーツか
シャルティバルシチェイに使うビーツには、いくつかパターンがあります。ざっくり分けると次の3つです。
- リンゴ酢漬けの生ビーツ
- リンゴ酢漬けの加熱済みビーツ
- 加熱済みビーツのみ
生のビーツは、火を通したものより青っぽい香りとシャキシャキした食感が強く出ます。冷たいケフィアやきゅうり・ディルと合わせると、その青さや酸味、ハーブ感がうまく重なって、全体としては暑い夏の日にぴったりのフレッシュな一皿になります。
一方、加熱したビーツは角が取れて甘さが丸くなり、一皿として全体のバランスが取りやすくなります。クセも穏やかになるので、ビーツ初心者には加熱バージョンのほうがおすすめです。
まとめ
というわけで、第2章のスタートは(簡単なはずなのに日本の台所では苦戦してしまう)リトアニアのピンク冷製スープ『Šaltibarščiai』でした。
そして、「あれっ、サムネの画像は何か違くない?!」と思ったそこの君、その通りだ!これは、ハーブオイルや液体ジェルなど、フレンチや現代創作料理で使われる技法でリトアニアの素朴な料理を(下手に)再構築してみたもので、もし興味があったら創作版のŠaltibarščiaiの記事も書くからコメント欄・X・お問い合わせフォームから教えてね。
関連: ビーツの扱い方ガイド