【kūčiukai/クチューカイ】は、リトアニアのクリスマスイブ(Kūčios)に食べる伝統菓子。
でも僕は、まじで美味すぎるし、クリスマスだけじゃもったいねぇ!!と思って、年中食べてる。
食べ始めたらやめられないよ。本当に。
ケシの実の香ばしさが強すぎて、体感「中毒レベル」でハマるリトアニアのお菓子。
材料(僕が1日で食べてしまう量)
💡 材料の分量を変更すると、その材料を基準に全体を再計算します。
本レシピはドライイースト3g(粉300gに対して1%)。
冷蔵(目安4〜6℃)で12〜24時間発酵させる想定なら、1%が扱いやすいです。
僕の実測だと、0.5%で48時間“ずっと冷蔵”(途中で常温に出さない)だと、20時間時点では見た目の膨らみはかなり控えめでした。
なのでざっくり:24時間=1%、48時間=0.5%が目安。
同日仕上げなら、室温(22〜26℃目安)で合計5〜6時間発酵させる前提で1%でOK。
ケシの実(ポピーシード)はどこで買う?
クチューカイに欠かせないケシの実(ポピーシード)ですが、日本のスーパーでは常備されていないことが多いです。確実なのはネット購入で、製菓材料として販売されているものを選ぶのがおすすめ。僕はAmazonで買ってます:https://amzn.to/3LgPFAm
アフィリエイトについてのひとこと
本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。Amazonのアソシエイトとして、sushimeetscepelinai.comは適格販売により収入を得ています。僕のリンク経由で購入しても、あなたの支払額が増えることはありません。アフィリエイトで得た収益は、サーバー代や記事用の材料・調理器具の購入など、このブログの運営に使っています。
材料が揃ったら、さっそく作っていきます。
作り方
① 砂糖、はちみつ、塩、バター、牛乳を耐熱ボウルに入れ、バターが溶けるまで10秒刻みにレンチン→混ぜるを繰り返します。
(ポイント:人肌〜40℃以下まで冷ましてから次へ)

② ドライイーストを入れ、よく混ぜ合わせます。
③ 強力粉・薄力粉・ケシの実を入れ、粉気がなくなるまでフォークで混ぜ合わせます。ラップして冷蔵庫で30分休ませます。

④ 台に出して軽く押し広げ、四つ折り(端を伸ばして中央に折る)を合計4回。丸めて、とじ目を下にして30分休ませます。



⑤ ④をもう1回繰り返して、ラップして冷蔵庫で12時間〜24時間寝かせます(低温発酵)。
⑥ 生地を取り出し、軽くガスを抜きます。生地をちぎって細長く伸ばします。

⑦ 伸ばしたら、ナイフで一口サイズに切ります。天板にクッキングシートを敷き、少し間隔をあけて並べます。
(日本のオーブンだと、この分量が1枚に乗り切らないことが多いので、2〜3回に分けるのが安全)

天板に並べたあと、乾燥しないようにラップをふんわりかけて室温(22〜26℃目安)で15〜30分休ませると、中が軽く&焼きムラが出にくくなります。
よりカリッと固めに寄せたい場合は省略してすぐ焼いてもOK。
⑧ 190℃に予熱したオーブンで8〜12分焼きます(目安10分)。薄く焼き色がついたら完成!
※熱風(コンベクション)なら180℃くらいから様子見でもOK。
並べる時に、近すぎると焼き上がりくっつきやすいから気を付けて。くっついたやつは、あとで手でぽろぽろ剥がせばOK。

クチューカイって何?(クリスマスイブの背景)
リトアニアのクリスマスイブは「Kūčios(クーチョス)」と呼ばれていて、家族で食卓を囲む一大イベント。
いま一般的に言われるのは「12品の料理」。この“12”はキリスト教の影響で定着したらしく、昔は9品だった…みたいに歴史的にはブレもある。
そして食卓のルールとしては、肉・乳製品・温かい料理は避ける(=基本的に冷たい菜食+魚介+穀物系)という説明がよく出てくる。
そのKūčiosで定番なのが、クチューカイと【aguonų pienas(アグオヌ・ピエナス)=ケシの実ミルク】の組み合わせ。
ケシの実ミルクはKūčiosの12品のひとつで、クチューカイと一緒に食べる“デザート枠”として紹介されることも多い。
あとこれはロマン枠なんだけど、民族学的には「クチューカイ=魂のための儀礼パンの古い形」みたいな説明もある。
小さいのは“魂には体がないから”とか、たくさん作るのは“魂の数が多いから”…って話、めっちゃ好き。
ちょい理屈(このレシピが美味しくなる理由)
・強力粉+薄力粉を半々にする理由
ここは食感のバランス調整。
強力粉だけだとグルテンが強く出やすく、噛みごたえ(弾力)が増えて“パン寄り”になりやすい。一方、薄力粉はたんぱく質が少なく、相対的にでんぷん比率が高いので、軽さやサクッとした口当たりに寄せやすい。
だから強力粉で形と弾力を支えつつ、薄力粉で軽さを足すために半々がバランス良い、という考え方です。
・長時間“冷蔵”発酵の理由
冷蔵発酵は、便利さと味の両取りができるのが強み。
低温(目安4〜6℃)だと発酵がゆっくり進むので、時間の都合に合わせやすい(夜仕込んで翌日焼ける)。さらに短時間の高温発酵よりも、発酵由来の香りがじわっと積み上がりやすい。
加えて、冷えて生地が締まるのでベタつきにくく、あの小さいクチューカイを切って並べる作業がやりやすくなります。
・固くなる理由と“浸す文化”の整合
クチューカイが日を追って固くなるのは、主に水分移動とでんぷんの老化(レトログラデーション)が進むから。いわゆる「焼き菓子がパサついていく」現象です。
だからリトアニアでは、少し固くなったクチューカイをaguonų pienas(ケシの実ミルク)に浸して食べるのが定番。ミルクが染みて食感が戻り、ケシの香りも一体化してさらに美味しくなります。
乳製品はOK?(家庭差の話)
Kūčiosは「肉を避ける」だけでなく、家庭によっては乳製品も避けるという説明もあります。
このレシピは牛乳とバターを使っているので、厳格にルールを守る家庭の作り方とはズレる可能性があります(そういう場合は水で作ったり、油脂を植物性に置き換えたりすることもあります)。
ただ、僕は風味と食感のバランスを優先して、牛乳+バターで作っています。
参考までに、牛乳を水に置き換えると乳由来の風味と糖(乳糖)が減るので、味はより素朴寄りになります。バターを減らす/置き換えると、口溶けや香りの出方も変わります。
食べ方:aguonų pienas(ケシの実ミルク)に浸す
クチューカイはこのままポリポリ食べるのも最高だけど、【aguonų pienas】に入れて食べるのが伝統スタイル。
焼きたてのふわっと感も良いし、日が経って少し固くなったやつを浸して食べるのも本当に美味しい。
ここまで読んでくれてありがとう!Kūčiosの夜に焼きたてをつまむのもいいし、翌日に少し落ち着いた食感を aguonų pienas に浸して食べるのもおすすめです。
もし作ったら、冷蔵発酵(何時間)か同日仕上げか、焼き時間あたりを添えて感想くれると嬉しい!
作り方分かりにくい、美味すぎて困る、食べすぎちゃって困る、というご意見ご感想お待ちしてる!