リトアニア料理を代表する、リトアニア定番の郷土料理の【Cepelinai/ツェペリナイ】のレシピを紹介するよ。
『Cepelinai/ツェペリナイ』は、『Cepelinas(飛行船)』に形が似ていることからそう名づけられた!
簡単に説明すると、じゃがいもの生地で挽肉を包んで茹でる芋餅。生地に生ジャガイモが使われるのが特徴。もちもちの生地は、日本人好みだと思うよ。美味しいけど作るのはかなりめんどくさいので一回作ってみてその手間と味のコスパは自分で判断してね(ごっくり)。
今流行りの時短とか簡単レシピとは逆行する料理だが、それが伝統的郷土料理というものだ。
作り方
【材料(ツェペリナイ4つ分)】
(リトアニア人なら2人前、日本人なら4人前)
生地(大き目の男爵5個程度)
💡 材料の分量を変更すると、その材料を基準に全体を再計算します。
中身
💡 材料の分量を変更すると、その材料を基準に全体を再計算します。
ソース
💡 材料の分量を変更すると、その材料を基準に全体を再計算します。
起きがちな失敗(先に読むと成功率が上がる)
- 生地が灰色〜黒っぽくなる:すりおろしたらすぐ酸(クエン酸/ビタミンC、またはレモン汁・酢)を混ぜて、空気に触れる時間を短くします。
- 茹でている途中で割れる/穴が開く:生地のでんぷん量が足りないか、鍋がぐつぐつ沸騰しています。沈殿でんぷんを回収し、加熱は90〜95℃を維持(強い沸騰はNG)。
- 鍋底にくっついて崩れる:入れた直後の1分だけ、木べらで底をなでるようにそっと動かして張り付きを防ぎます。
- サワークリームが分離する:ソースは沸騰させない(ふつふつNG)。温めるだけにします。
1. ボールに冷水を張って全てのジャガイモを皮のまま漬けます。1個ずつ剥きながら冷水に戻します。

2. ジャガイモのうち一部(茹でて皮をむいた状態で200g分)を、皮つきのまま茹でる(サイズによっては40分~60分程度)か、電子レンジ(サイズによっては4分~6分程度)にかけるか、ロースト(サイズによっては40分~60分程度)して加熱します。熱いうちに皮を剥いて、軽く潰します。
3. ジャガイモを加熱している間に、タネ用とソース用の玉ねぎをみじん切りにし、ブロックベーコンは1cmの角切りにしておきます。タネ用の玉ねぎは好みによって生で使うか、炒めます。
4. フライパンに少量の油を引いて角切りにしておいたベーコンを中火で炒め、焼き色を付けて脂を溶かします。焼き色が付いてベーコンの脂がある程度溶け出たら、玉ねぎを投入して透明になるまで弱めの中火でシュエします。
5. 残っているジャガイモを剥いてすりおろし、計量しておいたクエン酸・ビタミンC(または代用品)を入れて手早く混ぜます。

6. すりおろした生地を、目の細かい布で絞ります。
絞った液体は捨てずに残しておき、でんぷんが沈殿したらでんぷんを回収して生地に混ぜます。残りの液体はジャガイモの香り成分や、少量のでんぷんがまだ残っているので、あとで茹で汁に混ぜます。
「酸の量」を1:10のように線形換算するとズレやすいです(pHは対数で、酸の種類やジャガイモ側の緩衝で効き方も変わる)。目安として、絞る前の生おろしジャガイモ重量に対して
レモン汁:3〜5%
穀物酢(酸度4〜5%):2.5〜4%
を加えると、「弱めだけど実用的」な色止めになります。酸味が気になる場合は下限から。なお、レモン汁はビタミンC粉末の完全代用にはなりません(あくまで補助)。

7. すりおろした生地と、潰した茹でジャガイモを混ぜ、塩を入れて全体が均一になるまで混ぜてまとめます。(生地完成)

8. (玉ねぎを炒めた場合は冷ましてから)玉ねぎ、ひき肉、(使う場合は)ハーブ・スパイス、塩、胡椒、水分を入れてよく混ぜ、粘りが出て表面が少し毛羽立つような状態になるまで練ります。


9. 濡れた手でじゃがいもの生地を取り、1cmほどの厚さまで手のひらで平たく伸ばします。
タネを生地の上にのせ、ラグビーボール(=名前の由来どおり飛行船っぽい形)になるように包み込みます。
とじる部分は、生地が薄くなって中身が飛び出しやすいので、生地が少なそうなら付け足します。ひび割れがある場合は、水溶き片栗粉で修復しておくと良いです。


10. 鍋にたっぷりの水(ツェペリナイが完全に浸かる量)と塩(水に対して1%)を入れて沸かします。沸いたら、じゃがいもをすりおろした時に残った液体(上澄み)を加えます。温度が落ちるので、強火で一度だけ沸騰直前まで戻し、そこから弱火〜中弱火で90〜95℃(小さな泡が底から上がる程度)をキープします。
ゆっくりとツェペリナイを入れ、最初の1分だけ底をなでるようにそっと動かして張り付きを防ぎ、その後はぐつぐつさせない状態で20分ほど茹でます。

11. 炒めておいたベーコンと玉ねぎにサワークリームとディルを加え、混ぜながら温めます。味見して塩で味を決めます。
12. ツェペリナイをお皿に盛り付けてソースをかけ、完成です。

もちもちのじゃがいも生地と肉々しいタネと、サワークリームの酸味・ベーコンの塩味・うま味、玉ねぎの甘味、ディルの香りをバランスよく合わせたソースを一緒に食べると…めんどうくせっ、もとい上手っ!
ほうほう、これがリトアニア人の食べ物か・・・と思っていただければいいが、実際そこまでリトアニア人は作らない。餃子も日本でなじみがあってよく食べられてはいるが家庭で皮から手作りするのは結構珍しいーーそんなイメージ。リトアニアの家庭には、たいてい電動ジャガイモすり潰し器がある(あくまでおばあちゃんの時代の話。今はリトアニアでも時短時代だね)にもかかわらず、作るのが大変なのだ。
リトアニアにあるレストランでは、たいてい2つを1人前として出してくるけど、日本人は1つでお腹いっぱいになるだろう。
レストランによっては、1つから個数を選べるところもあるらしいから、食べきる自信ない人は1つにしたほうがいいよ。
めっちゃ食べれる人でも、他にもリトアニア料理は美味しいものたくさん(?)あるから、とりあえずツェペリナイは1つにしておこうぜ。
作り方分かりにくい…ここ、こうしたほうがよさそう…こんな応用できそう…という意見・感想お待ちしてます!