リトアニア料理を調べてもあまり出てこなくて、リトアニア旅行/観光へ行って何食べたらよいか悩んじゃってる人必見!!
リトアニア人が薦める、リトアニアでこれだけは食べろ!のまとめです。
リトアニアはじゃがいもが主食
リトアニアの主食はじゃがいもだよ。
日本人が米を食べるのと同じ感覚でじゃがいも食べる。
家庭だと、茹でたり焼いたりして肉や魚などのおかずと食べるのが一般的。
ごはんみたいな主食としてだけでなく、リトアニアにはじゃがいも料理も本当にたくさんある。リトアニア旅行の時にはきっと、もう飽き飽きしちゃうくらいじゃがいもが出てくるから、リトアニアに行くときは覚悟しておこう。
リトアニア人の僕には分からない感覚だけど、じゃがいもに慣れていないとすぐにお腹にたまって重たくなってしまうみたい。
リトアニアに行った日本人からよく言われるのが、「美味しいものがたくさんあって食べたいのに、重たい料理が多くてすぐ食べられなくなる…」ということ。
本当にその通りで、1人旅だと結構キツい。いろんな種類を食べるには、何日もかかってしまうかもしれない。レストランの1人前の量も多いんだよね。
リトアニアの定番の料理
ここに挙げるのは、おそらく旅行ガイドブック等でも紹介されやすい料理。
とにかく定番料理だから、リトアニア初心者はまず食べておこう。
◆Cepelinai/ツェペリナイ
肉団子をもっちもちのじゃがいも生地でつつんだ料理。
ベーコン、炒め玉ねぎ、サワークリームのソースをかけて食べるよ。
飛行船(ツェペリン)に形が似ていることからその名がつけられた。
リトアニアでは、1人前で2つ出てくる店が多い。
だが2つ食べきれる日本人は皆無であると聞いている…。
もし、自分は食べきれる!という自信がある人でも、他の美味しいものが食べられなくなるから、2つ食べきるのはおすすめしない。
そこで、このリトアニア語を覚えておこう。
『Užtenka vieno cepelino. / ツェペリナイは1つでいいです。』
リトアニアに行けないけど、ツェペリナイを食べてみたい人は、以下の記事を参考に作ってみてね!くそ手間かかりすぎ難しイライラ料理だけど、味は保証します。
ツェペリナイのレシピはこちら
◆Šaltibarščiai/シャルティバルシチャイ
ピンクの冷静スープ。リトアニアの夏にはかかせないスープだよ。
リトアニア料理って調べたら、このどピンクなスープがまず目に入るはず。
ピンクの正体は、ビーツ。
ケフィアにビーツを混ぜた、冷たくてすっぱいスープ。
僕は人生で2回か3回しか食べたことない。僕の家では、ビーツをいれないやつが定番だったから。
好き嫌いがすごく分かれる料理で、すっぱくて苦手って人も多いけど、写真映えするし1度挑戦してみるのはいいと思う!
◆Juoda duona/ユゥォダ ドゥォナ
黒パン。ライ麦で作ったパン。
日本のパンみたいにふわっふわって感じではなく、ぎっしりしっとりなパン。
白いパンと違い酸味が少しあって、味のあるパン。
クリームチーズや、イクラ、バター、ラシネイ(脂身の多い燻製ベーコン)なんかをのせて食べる。
日本ではあまり見かけないけど、リトアニアでは定番のパン。
スーパーでも売ってるから、ぜひ食べてみてね。
◆Kibinai/キビナイ
日本だとミートパイって書かれてることが多い。
でもパイというよりは、パンみたいなパイみたいな食感の生地。
中の具材は、羊肉が定番だけど、豚肉や鶏肉など色々あるよ。ひき肉ではなく、細切りのゴロっとしたお肉が入ってるので、食べごたえ抜群。
チキンスープと一緒に食べるよ。
キビナイは、リトアニアでも特にトラカイの名物。
トラカイ城を見に行ったら、近くでキビナイ食べれるところがたくさんあるから、食べてみてね。
トラカイ城から少し歩くんだけど、キビナイ専門レストラン【Senoji kibinine/セノイ キビニネ】はとってもおすすめ。(下の写真もそこのキビナイだよ)
トラカイに行かない人は、スーパーでも買えるからぜひ食べてみて!!
「リトアニア遠すぎて行きたくない!でも食べてみたい!」っていう人は、日本にある材料でもおいしく作れるので、この記事を参考に作ってみてね。
◆Bulviniai blynai/ブルビネイ ブリナイ
リトアニアの定番料理のじゃがいものパンケーキ(ポテトパンケーキ)。
すりおろしたじゃがいもの生地を焼くだけのとっても簡単な料理。
サワークリームを付けて食べるよ。家庭でもよく食べられる料理。
表面をカリカリに揚げ焼きにしたやつが僕は好き。
だけど、パンケーキみたいにふにゃふにゃのやつもあるよ。
スーパーやパンケーキ屋さん、Čili(リトアニアのファミレス)などで食べられるよ。
◆Čeburekai/チェブレカイ
ひき肉を生地で包んで、揚げたもの。
パリパリ、ふわふわの生地がとっても美味しい!
リトアニア風肉まんみたいな感じかな。
味付けはシンプルなんだけど、なぜかたくさん食べれる。
厳密にはリトアニア料理ではないんだけどね…でもリトアニアでもよく食べられてるので。スーパーのお総菜コーナーに売ってるよ。
こちらも、作ってみたいという方は、以下のレシピを参考に挑戦してみてね。
◆Žemaičių blynai/ジャマイチュブリーナイ
じゃがいもの生地に、ひき肉をいれて焼いたもの。リトアニア風コロッケ。
見た目から、いももちを想像する人が多いと思うけど、いももちみたいなもちもち感は少なめ。
どちらかというと、コロッケのようなホクホクじゃがいも生地だよ。
スーパーでも売られてて、リトアニアのお母さんたちがもう夜ご飯作るのめんどくさいときに買ってきたりする。
日本にある材料でも、簡単に作れるから挑戦してみてね!
◆Gira/ギラ
黒パンを発酵させたエキスで作ったジュース(笑)
日本では「クワス」って言われたりしてるみたい。
クワスはロシア語。リトアニア語だとギラ。
発酵飲料で、少しビールっぽい香り。
好き嫌いが結構分かれる飲み物なんだけど、ロシアや東欧周辺では定番の飲み物なので、ぜひ挑戦してほしい。レストランでも飲めるし、スーパーにも売ってる。
僕はリトアニア帰ると絶対飲みたくなっちゃうんだよね。
リトアニア観光ブックには載せてもらえないマイナーなリトアニア料理を紹介
◆Vėdarai/ヴェダライ
じゃがいもの腸詰。
日本ではまず見ないし、じゃがいも腸に詰めようなんて誰も思わないだろう。
リトアニア人は、それをしちゃいました。
もっちもちした食感がたまらない。
家庭でもなかなか作れないから、リトアニア行ったら忘れず食べてほしい一品。
リトアニア料理のレストランなどで食べられるよ。
◆Kugelis/クゲリス
じゃがいものプディングというか、ポテトだらけのグラタンというか…
すりおろしたじゃがいもを、グラタンみたいに焼き上げる。
中には、ベーコンや玉ねぎが入ってるよ。
これも、とってももちもちで、じゃがいも好きにはたまらない。
ただ、マジでお腹ぱんぱんになる。
これも、リトアニア料理のお店で食べられるよ。
家庭でもよく作られる。
作ってみたいっていう方は、下のレシピを参考に挑戦してみてね。材料は少なめだけど、すりおろすのが大変!
◆Lašiniai/ラシネイ
豚肉の脂身の燻製。ベーコンに似てるけど、脂身とお肉の比率が日本の逆。
脂っこいものが嫌いな人は、見た目だけで食べるの躊躇うかもしれないんだけど…食べてみると思ったより脂っこくなくて、食べやすい。
僕は肉の脂身がとにかく嫌いだけど、ラシネイは大好き。
肉の脂身というよりは、バターのような乳製品の脂肪に似ているかな。
刻んで炒めてソースにしたり、黒パンにのせて食べたりするよ!
◆Kepta duona su česnakais/ケプタ ドゥォナ ス チェスナカイス
黒パンをガーリックと一緒に上げ焼きしたもの。
おつまみに最高!!ビールにめちゃくちゃ合うよ。
とにかく食べ始めたら止まらないから、危険。
一緒についてくる、チーズマヨネーズソースにディップしても最高!
家庭だと、大量に作って1日目は柔らかいまま、2日目は少し固くなってラスク感覚で食べることが多い。
スーパーだと固くなって売られてる(というか、固くなっちゃってるのかな)。
レストランやバーで頼むと、作り立ての柔らかいものが食べられるよ。
これは、絶対に食べなきゃ損するから!「ケプタドゥオナ」しっかりメモしておいて!
◆Šaltiena/シャルティエナ
お肉ゼリー。お肉の煮こごり。
リトアニア人には定番の料理。
ブイヨンやチキンスープで味付けしたゼリーでお肉を包むよ。
写真がないのが申し訳ないんだけど…スーパーのお総菜コーナーに必ずあるから、見てみて。見たらすぐ、これが「シャルティエナ」だなってすぐ分かるはず。
リトアニアのお菓子も忘れずに
◆Šakotis/シャコティス
リトアニアの定番のお菓子といえばこれ、シャコティス!
バームクウヘンの起源とも言われているトゲトゲのケーキ。
実際は、バームクウヘンのようなしっとりしたケーキではなく、たまごボーロみたいな味で、ボロボロとした固めのケーキ。
見た目も目を引く形をしているから、写真映えも良い!
お土産用の小さいものもスーパーで買えるから、リトアニアのお土産にもおすすめ。
◆Aguonu vyniotinis/アグゥォヌ ヴィニオティニス
ケシの実のケーキ。
リトアニアでは、ケシの実を使ったスイーツがたくさん。
ケシの実ケーキはかなり定番。
これでもかってくらい、ケシの実がたくさん入ってて、とっても美味しいよ。
◆Sūrelis/スーレリス
リトアニア人が大好きなお菓子といえばこれ、「スーレリス」。
カッテージチーズをチョコレートでコーティングしたチョコバー。
なんと日本でも、「アイスチーズケーキバー」として日本の業務スーパーで手に入る。しかもちゃんとリトアニア産。
ただ1つい言いたいのは、リトアニアでは冷凍されていないので「アイス」ではない。そして「チーズケーキ」という表記は語弊がある。
なので、「アイスチーズケーキバー」ではなく、「カッテージチーズバー」が正しい。
リトアニアでは、スーパーの乳製品コーナーに売られてるよ。安いし、種類がたくさんあるから、色々食べてみるといいと思う。
僕はケシの実入りのやつが、かなりおすすめ!(下の写真の赤いパッケージ)
◆Skruzdėlynas/スクルズデリナス
パリパリのクラッカーみたいな生地に、はちみつがじゅわっと染みて、甘くてとっても美味しいお菓子。
直訳すると、「アリの巣」って意味。ケシの実がアリに見えるから。
リトアニアでは、友達が来るときに作ったりするよ。
スーパーでも売ってるので食べてみてね!!
家庭でも作れるので、ぜひ下のレシピを参考に作ってみてね。
リトアニアのお菓子【スクルズデリナス】のレシピ
◆Spurgos/スプルゴス
カッテージチーズのドーナツ。
ふわふわで、固くはない。パサパサもしない。
とにかく、うまい。それだけで伝わるだろう。
食わないやつがいるだろうか、いや、いない。うまいから。
家庭でも作れるから、うますぎるから、絶対挑戦するべき。
◆Tinginys/ティンギヌス
練乳とココアを混ぜた生地に、クッキーやナッツを混ぜて冷やし固めたケーキ。
食感はキャラメルっぽい感じ。
直訳すると、「なまけもののお菓子」。
なまけた奴にでさえ作れる簡単なお菓子って意味。
簡単なくせに美味しいから困っちゃう。
スーパーでも買えるので、リトアニア旅行時にはぜひ食べてもらいたい。
◆Kūčiukai/クチューカイ
リトアニアのクリスマスに食べる、ケシの実のクッキー。
焼きたては、小さいパンみたいな食感だけど、冷めると乾パンみたいな食感になる。
リトアニアでは、クリスマスにケシの実のミルクに浸して食べるのが定番だよ。
とにかく、食べ始めたら止まらない!中毒性のあるお菓子。
テーブルに置いておいたら、知らぬ間になくなる。
僕は、クリスマス以外でも食べちゃう。美味しすぎるから。
作ってみたい方は、下のレシピを参考に挑戦してみてね。
日本でリトアニア料理を食べるには
自分で作るしかない。
リトアニア料理専門のレストランは現在、残念ながら東京にもなければ、日本に存在しない。
だあしゑんか というチェコ料理屋さんが、東欧料理も提供していて、リトアニア料理もいくつかあるみたいなんだけどね。
日本のスーパーで売られている材料でも、簡単に…とは言えないけど、ある程度時間と根性があれば作れるので挑戦してみて。
リトアニア人は、日本人よりも時間があるからなのか、リトアニア料理というのは、日本で流行りの時短/簡単料理とは真逆なのである。
リトアニア料理の心得として、「難しい、時間かかる、じゃがいもすりおろしすぎ」を覚えておこう。
そして、リトアニア人は家庭に必ず「自動じゃがいもすりおろし器」があることを忘れないでほしい。
ただ、作れないことはない!僕は日本に来て数々のリトアニア料理を作っているが、日本にある材料で完全に再現できる!
リトアニア行く暇がないけど、食べてみたいって人は、僕のリトアニア料理のレシピを参考にしてね!
今回は、リトアニアっぽい料理を紹介してみました。
以下の記事では、リトアニアのレストランを紹介しているので、リトアニア旅行に行く予定がある人は、参考にしてみてね。
写真がないものがいくつかあるので、この写真使ってもいいよーという方がいらっしゃったら、連絡ください!!
リトアニアに住んでるときは、写真なんて撮っていなかったから…素材が全然ない。
これ食べたことあるとか、食べてみたよーとか、これも紹介してよー等々、意見感想も待っています!